会社を創業して5年間に起こったこと part2

「お金はモノと交換できるもの。お金以外にもモノと交換できるものは存在する」

天から降ってきたアイデアは「Amazonギフト券を仮想通貨として利用する」というもの。
Amazonギフト券はメールアドレスで相手に送ることができ、手数料はかからない。
もし受け取った金額を集計できれば、コーヒーメーカーを買うことができるんじゃないだろうか?

サービス名は「Kampa!」開発期間は1週間。
朝から晩までプログラムをして1週間後、初めてのプレゼンの場で、色んな人に面白いと言ってもらえました。
また、プレゼン中にカンパをしてくれる人が出るなど、初めて自分のサービスを使ってもらった瞬間でした。

ちなみにこの時、アフィリエイトというものを知らず、
後で色んな人に教えて貰う形でAdsenseなどを貼りました。

その後、初めて新聞に載せていただいたり、WEBメディアに載せていただいたりしました。
2012年の誕生日、TechWaveに記事が載ったのはとても嬉しかったです。

初月の売上は数百円。
創業して二年以上経ち、初めての売上は涙がでるほど嬉しかったです。

MyISBNのアイデア

2012年秋のある日、オオサカンスペースに行くと電子書籍を一生懸命書いている人がいました。
いつのもの様に「何してる人なんですか〜?」と聞くと学生さんだそう。
実は紙で販売したいが、個人では難しいとのこと。

ISBNは個人でも取れるので、書店流通に載せるのは不可能ではないのですが、
ペンネームで書いている作家さんからすると、個人名や住所が公表されるのは避けたいとのことでした。

「じゃあうちでISBNとるから、本にしたいときに一つあげるよ」

これが後にMyISBNとなります。

ISBNを振るだけではデザインエッグの提供するサービスとして面白くないので、
色々調べていると、プリント・オン・デマンドという技術を使えば本を一冊から印刷できるとのこと。

プリント・オン・デマンドで作った本にISBNを降れば誰でも出版ができるようになる!!
この ISBN付与 ×  IT(WEB入稿) × 印刷 × 一般販売の4つの組み合わせで生まれたのがMyISBNです。

アイデアを色んな人に伝えたところ、「ちゃんとしたビジネスになるからしっかりと作りなさい」と多くの方からアドバイスいただき、
初めてデザイナーさんにデザインをお願いし、初めてシステム構築にフレームワークを使いました。
色々な方にアドバイスをもらいながら何度も作りなおし、2013年の3月に正式オープン。
2010年、電子書籍のサービスを思い立って開発を続けた日から3年以上が経っていました。

KDDI ∞ Laboへの参加

2014年1月、KDDI ∞ LaboというKDDIが主催するベンチャー育成プログラムというものがあると聞き、
大阪から新幹線に乗って、渋谷ヒカリエに第五期プログラムのデモデイを見に行きました。
まだまだMyISBNの売上も小さかったので、東京出張をするのは大きな決断でした。

とても大きな会場で多くの方を前に堂々とプレゼンテーションをしている姿はとても格好良く、
一緒に行ったメンバーと「もし誰かが出ることになったら皆で応援に来ようね」と言い合っていました。
この時、自分が舞台に上がる日がくるなんて夢にも思いませんでした。

それから半年以上たち、KDDI ∞ Laboの8期は外部のメンタリング企業が付くとの情報が入りました。
丁度、「ブログのように字を書くだけで紙の本が出版できるサービス」を作ろうとしていたので、
大日本印刷、凸版印刷、KOKUYO、PLUSなどの会社の方々と接点を持てるチャンスだと応募。

KDDI ∞ Laboでは毎週大阪と東京を往復しながら、体力的にも金銭的にもしんどい日が続きましたが、
良きメンター、同期生に恵まれ、充実した三ヶ月を送ることができました。

初めてKDDI ∞Laboに出会った時から1年後、更にパワーアップした舞台に今度は登壇者として参加しました。
発表したサービスは∞books(ムゲンブックス)このサービスによって、紙の本も無料で出版できるようになりました。
たった1年で参加者側から発表者に変わったのでとても感慨深いものがあります。

5年がたって

5年間のうち、月数万の売上が上がるまで丸3年。
親には「1円稼ぐのも大変」だと言われて育ちましたが、こんなに大変だとは思いませんでした。

売上が上がるまでの3年を耐え切る事ができたのは、
多くの友人が「大丈夫」と言ってくれたから。

サービスリリース後も大変なことは沢山ありますが、
この「大丈夫」の言葉に支えられて、前だけを向いて頑張ることができました。

まだまだ未熟な部分が多く、「もっとしっかり仕事しなさい」と言われる日々ですが、
これからも多くの友人に学びながら、面白い「世界初」のサービスを作っていきたいです。

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